イベント「私立眼鏡学園 創立記念祭」

過ぐる28日の土曜日、新宿歌舞伎町はロフトプラスワンのイベント、「私立眼鏡学園 創立記念祭」に出かけた。メガネをかけたキャラクターにいわゆる萌えを感じる人間の集まるイベントである。出かけた主な目的は、出演者の一人、メガネキャラとして人気を博するid:Ray-Rayこと水野レイさんに会うためであった。ネットを介しての面識は以前からあったけれど、地方在住者のレイさんとじかに挨拶を交わす機会が、長らくなかったからである。ちなみに甘く見ていたせいで、早々にチケットは完売となり、危ないところだったのだが、主催者の一人であるid:hhosono細野晴彦さんのおかげで滑り込むことができた。

イベントは三部構成だった。第一部は、メガネフェチと男女恋愛の関わりを主題にしたマンガ『屈折リーベ』について主に論じる。第二部は「メガネっ娘」ならぬ「メガネくん」に焦点を当てるというもの。要するにいわゆるボーイズラブ(BL)、およびやおいと、その担い手である女性オタクを中心に据えた内容であり、壇上の論客も女性が主体であった(ちなみに観客における男女の比率は、まずは10対1というところだったろうか)。第三部は、最近のメガネ事情という論題を付されてはいたが、これは明確な主題がなかったこともあって、あまりまとまりがなかったけれども、雰囲気は和気藹々としたままに、イベントは終了した。

そのイベントの感想を端的に述べておこう。レイさんに面識を得る目的を達した上は、私は申し訳ないけれどもこのイベントにはもう足を向けないと思う。生理的にまったく合わなかったからである。イベントが進行するにつれて、私の不快感は増していった。中盤で席を立たなかったのが不思議なくらいにである。

私にとってこのイベントは、まさにセクハラ以外のなにものでもなかった。それを再起しつつ文字を書き連ねるのは、セクハラの再体験であって、正直気が重い。それでも書かないわけにはいかない。