『功名が辻』

馬良太郎の歴史小説功名が辻』を読みました。時代は戦国末から徳川の初、関ヶ原の合戦後に土佐一国二十四万石の領主となって幕末まで続いた山内家の勃興を描いた小説。物語の語り手は山内一豊夫人の〈千代〉。一昔前なら貞女賢妻のシンボル賭して知られていた婦人ですが、ともあれこの物語、なかなかよろしい。司馬遼太郎を敬遠する向きにはむしろお勧め。どこがどうよろしいのかは後日詳細を。